歯周病と病気の関係

 

母がお世話になっているデンタルクリニックから頂いた情報誌によると、歯周病は全身の病気と深くかかわっていることがわかっているとのこと。

 

その病気を並べてみると様々で、しかも治りにくい重い病気ばかりです。

 

心筋梗塞、脳梗塞、脳出血、糖尿病、心内膜炎、リウマチ、アルツハイマー型認知症、誤嚥性肺炎、インフルエンザ

 

歯周病菌はお口の中の血管から侵入し、全身を廻るようになると、血管内でプラーク(細菌のかたまり)を形成し、動脈硬化を起こすようですね。

 

私の経験から言うと、歯磨きをちゃんとしているから大丈夫!と思っている人、虫歯がなく歯医者に行ったことが無いという人は要注意です!

 

なぜかというと、私は2年ほど前、前歯が少しぐらつく感じがしたので、50年ぶりに歯医者さんに診てもらうことにしましたが、とても驚いたからです。

 

小学生のころ学校であった歯科検診の結果、奥歯すべて、表面の一部だけグレーのものを埋めるような治療を受けた後は、虫歯がなったことがなく、これまで歯医者さんとは無縁でした。

 

ところが、虫歯にならなかったことが災いし、前歯の歯周病が進んでいたのです。

 

毎日2回の歯磨きは丁寧に行っていたし、虫歯がないから安心していたのですが、とれた歯石を見せてもらい、その量にびっくり、治療が終わったあとは、歯と歯の間は全て隙間ができてしまいました。

 

歯と歯の間、歯の根元の歯石は歯磨きでは取れないので、たまるばかりだったのです。

 

歯周病が進行し、大きな病気になる前に気がついてよかった、特にアルツハイマー型認知症の予防になってくれるとうれしい。

 

何度も言います!歯石は歯磨きでは取れません! 長年たまった歯石を放っておくと歯周病がすすみ、重い全身の病気にかかりやすくなります。

 

歯は丈夫と思っても、定期的に歯医者さんで歯石を掃除してもらいましょう!

健康な方の唾液には殺菌作用があると言いますが、口は大きく開いた体の入り口、汚れやすく細菌やウイルスが侵入しやすい場所でもあります。

 

私はこれまでの経験で、健康寿命を延ばすための第一歩は、適切な口腔ケアを継続的に行うことだと強く認識しました。

 

第2の人生を豊かなものにするには、若いうちからかかりつけの歯医者さんを持っているといいですね。

2022.03.29

カテゴリー:介護全般