アルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」

日本と欧州はこの新薬の承認を見送った。

米国では即承認されたが、米国は日本のような皆保険制度ではないので、承認されても誰でも使用できるものではない。

おそらく治験の結果から、日本や欧州では有効性に問題があると判断されたのだろう。

認知症の改善薬として期待は大きいが、薬価が高いため、効果のない薬の乱用は医療財政を逼迫させることになるため慎重な判断が必要だ。

認知症が治る病気になれば、介護医療費の負担軽減に大きく寄与することは間違いない。

 

また、介護で働く人たちの生産性は上がり、家族の負担も少なくなり、家族や友人や地域の人たちとの人間関係も明るくなる。

とにかく認知症が治る病気となれば、人生100年時代は価値あるものに変わり、高齢者の生活に豊かさが広がり、経済効果も相当高くなるだろう。

夢のような治療薬が開発される期待度はとても大きいだけに、今回の結果は残念だ。

これまで認知症の治療薬開発に果敢に挑戦してきた日本の製薬メーカーエーザイには、あきらめずに今後も改善を続けてほしい。

エーザイだけでなく世界中の製薬メーカーに、この分野の研究開発に投資してほしい。

 

人生100年時代に欠かせないセルフメディケーション

話は変わるが、私は毎日イチョウ葉エキスの健康食品を愛用していて、20年以上毎日服用している。

イチョウ葉エキスは欧州では医薬品として認められているのだから、脳の働きによい効果があるのだろう、私は認知症の予防にと思いながら服用している。

日本では医薬品として承認されていないため、販売店では認知症の予防効果があるとは表現できないが、服用したあと頭のすっきり感が違うと言う人を私は何人か知っている。

 

私自身は残念ながら頭のすっきり感は実感していないが、信じて服用している。

もしイチョウ葉エキスで認知症を防げるとしたら、医療介護費をたっぷり使い国の財政負担が大きい病気を100%自己負担で予防していることになる。

これがセルフメディケーションというものだ。

 

本来ならば、欧州では医薬品として認められるほど効果があるものだ。

だから厚労省がイチョウ葉エキスを特定保健用食品として承認し、効能効果をうたいやすくするべきだと強く主張したい。

 

品質の悪いサプリメントではなく、十分なエビデンスの揃った確かなものを国が厳しく審査し、確かなイチョウ葉エキスを特定保健用食品として、世の中に出してほしい。

 

自分の健康を自分が責任をもって守る、つまりセルフメディケーションが、国の医療財政問題を救う道であることは間違いない。

人生100年時代、それは認知症の治療薬開発が進むことを願いながら、セルフメディケーションも各自で進めていくことが必要な時代なのだ。

 

血圧を下げる、脂肪の分解を促進する、お通じをよくする、目がよくなる、昨今様々な特定保健用食品のコマーシャルが盛んになり、国民の健康意識も高くなっていると思う。

ぜひ認知症予防の商品が開発され、厚労省も柔軟に承認の道を開いてほしいと願うばかりだ。

『○○は認知症予防に効果がある特定保健用食品です!』というTVコマーシャルがたくさん流れる日が早くきてほしい。

2022.01.26

カテゴリー:認知症