認知症の特集号を買って読んでみて思った

 

たくさん書いてあるが、大事なポイントが抜けている。

本当に不思議で不思議でならない、誰かが操作しているとしか思えない。

認知症になり本人の認知機能が低下した場合、財産が凍結され、本人はもちろん同居家族ですら自由に動かせなくなるが、一言も書かれていない。

 

認知症になる人が増える、だから認知機能が衰える前に、自由に動かせるお金を準備しておく必要があるよと、なぜ書かないのだろう?

 

金融機関からクレームがくるのだろうか?

 

家族が考えなければならない認知症対策の重要ポイントは2つ

1:認知症の疑いを感じる前に、自由に動かせるお金の準備をする。
2:認知症の疑いを感じたら、家族介護はあきらめ、すぐに施設をさがし、専門家に任せる。

 

これら2つについて、具体的な対策を書いてこそ、本当に後悔しない対策になると言いたい。

 

29ページに載っている、ジャーナリスト安藤優子さんの、16年にわたる壮絶な介護体験記を読んでもらえば、よくわかると思うが、家族で無理を押して認知症介護を行うことは、家族はもちろんのこと、本人の幸せにもつながらない。

 

そして、在宅で認知症介護をすることは、家族も24時間体制でみることだから、仕事どころではなくなるため、介護離職につながり、家族全体で経済的問題を抱えることになる。

 

安藤さんが表現しているように、在宅で認知症介護を続けることは、壮絶な体験をすることになる、これは間違いではない。

 

介護問題の本質である、認知症介護の問題点と、国や自治体、企業や家族が考えるべきポイントを具体的にきちんと書かれていなければ、読んでも後で大きな後悔をすることになる。

 

本当に知っておくべきこと

認知症が疑われたら、すぐに施設を見つけなければならないが、場所によってはなかなか見つからないケースがあるが、そのような場合はどうするのか?

 

認知機能が落ちていると、金融機関の定期預金を解約することができなくなるが、どうしたらよいのか?

 

認知症の混乱期、本人の拒否反応や暴言が強くなるが、どのように対応すればよいのか?

 

車の事故、火事、特殊詐欺被害、通販での高額な買い物、ゴミ屋敷、徘徊による行方不明、本当に様々な問題が急に噴き出す認知症による大問題を、絶対に甘く見てはいけない。

 

大きな事故を起こして、見ず知らずの人の命まで奪うようなことになったらどうしますか?

認知症に関する特集を組むなら、それなりの責任を持って書いてもらいたい。

この雑誌を読んだ団塊ジュニアは、どのような行動を起こせるのだろうか?

 

ついでに、不可解な記事についても、一言もの申したい。

 

誤診がもたらす大不幸と題して、専門家である医師でさえ診断を間違えるという、特殊な認知症があって、治る可能性があるのに、誤診で認知症として扱われることがある

 

と書いてある。

 

認知症を細かく分類わけして、専門家でも判断が困難な問題を、この雑誌で取り上げる意味はどこにあるのか、そのような議論は医師が読む専門誌で書いてこそ意味のある内容だ。

 

40ページほどのボリュームで、後悔しない認知症対策と題して書かれているが、何をすればよいか見当がつかず、これでは買って読んだことを後悔してしまう。

2022.06.15

カテゴリー:認知症