仕事と介護を両立させる

 

介護が大変だからという理由で安易に退職することは、さらに経済的な不安をかかえることになるため、避けなければなりません。

もちろん、いま勤めている会社が、介護休業制度のことや仕事との両立支援に対して、全くと言っていいほど考えていない、ブラックな会社な場合は別です。

人事労務担当者や上司とよく話し合い、その結果、この会社で仕事と両立させることは自分の健康を損なうことになると、判断したならば早めに転職を考えるべきでしょう。

40代50代に無理を重ねると健康寿命が短くなると言われています。

健康な体が一番大事な資本であり、意外と壊れやすい消耗品ですから、自分の体は優しく使っていきましょう。

 

介護休業や介護休暇は法律で定められている制度

 

家族の介護が必要になった場合、会社に申し出ることにより、取得することができます。

また介護休業法では、会社に申し出ることにより短時間勤務やフレックスタイム、時差出勤などの制度が利用できること、また残業や深夜勤務、転勤などに関しても、会社は労働者の介護に配慮しなければならないことになっています。

親の介護が必要になったとき、安易に退職を考えるのではなく、介護休業制度をうまく利用し、介護保険サービスと組み合わせて、仕事との両立ができるよう考えましょう。

また、人事労務担当者だけでなく、同じ部署で一緒に働いている人たちにも、親の介護をしていることを伝えましょう。

 

職場の人間関係が悪くならないよう、会社から労働時間に関して配慮してもらっていることを、一緒に働いている人たちにも理解してもらうことが、仕事と両立させる一番重要なポイントです。

 

従業員から介護休業法で定められた従業員の申し出については、基本的に会社は断れないこと、またそれら取得により従業員の評価を下げるなど、不利益な扱いをすることは禁じられていることも重要なポイントです。

2022.02.01

カテゴリー:介護と仕事の両立