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その対応、実は逆効果かもしれません
「最近、親の様子がおかしい気がする」
そう感じながらも、どう接すればいいかわからず、気づけば感情的になってしまった——そんな経験はありませんか。
認知症の介護において、家族が最初につまずくのは「知識がないこと」よりも、「良かれと思ってやったことが逆効果になること」です。
否定する、強要する、一人で抱え込む、窓口で不用意に口を滑らせる。どれも悪意があるわけではありません。
家族を思うからこそ、起きてしまうことばかりです。
しかし知っていれば、防げます。
この記事では、認知症の初期サインに気づいた時に家族がやってしまいがちなNG行動を4つ取り上げ、それぞれの対処法と合わせて解説します。介護と仕事を両立しようとしている40〜50代の方、そして職場でそうした社員を抱える人事・経営者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。

NG行動4つと、代わりにすべきこと
1. 間違いを強く否定したり、大声で叱ってしまう
間違っていることでも、本人にとってはいたってまじめな言動です。
代わりにすること: まずはやさしく受け止めるようにしましょう。
2. 本人のためを思い、嫌がることを強要してしまう
強い拒否がある場合に強要してしまうと、不安や混乱が大きくなり症状が進んでしまいます。
代わりにすること: やむを得ない事態以外は、嫌がることはしないことを原則にしましょう。
3. 介護の精神的・肉体的疲労がたまり、仕事を辞めてしまう
疲労が限界を迎えた末に、仕事を辞めてしまうケースがあります。
代わりにすること: ケアマネジャーと話し合い、介護プランの目標を「仕事との両立ができること」に設定しましょう。そして施設介護に移すことを前提に計画を立てることが大切です。
4. 金融機関の窓口で、認知症だと口にしてしまう
資産を処分しようと窓口で手続きを行う際、本人が認知症だと口にしてしまうと資産凍結になる恐れがあります。
代わりにすること:「 親の物忘れが少しひどくなったなぁ」と感じたら、住所・名前・生年月日・日付が正しく書けるうちに、
(判断能力がないと診断される前に)本人の資産を、介護費用として使いやすいように処分することが重要。

正しくやろうとするほど、介護は孤独になる
「正しくやらなければ」と思うほど、介護は孤独になります。
「本人の希望をかなえてあげたい」と無理と我慢を重ねていくと、家族の崩壊につながることも…。
否定せず受け止める、嫌がることはしない、仕事を手放さない、金融機関での言葉に気をつける。どれも、知っていれば防げることばかりです。
1人で正解を出そうとしなくていい。ケアマネ・地域包括支援センター・家族、使える人と制度を早めに巻き込むことが、親の生活を守りながらあなたのキャリアを守る、唯一の現実的な方法です。
「うちはまだ大丈夫」と思っているうちに、準備を始めてください。気づいた時が、動き出すタイミングです。