住み慣れた自分の家、施設どちらを選ぶ?

こう聞かれたら、元気な高齢者は迷わず

『そりゃ住み慣れた家にきまっとる』

と答える人がほとんどだろう。

自由に使えて慣れた生活環境こそ高齢者にとっては一番で、慣れない環境に引っ越すのは億劫に違いない、ましてや高額な費用がかかるとなれば当然なこと。

もちろん富裕層が高級マンションを買うように、都会の一等地にある食事も設備も高級で、リッチな高齢者向け施設に入れる人は別だろうが。

 

最後まで住み慣れた自分の家で暮らすことが、本当にその人のためになるのか?

 

結論から言うと、人生100年時代、90歳前後まで生きることを考えると、65歳以上でひとり暮らしの方、または高齢者だけの世帯は早めに施設を検討したほうが、安全で周りの人も安心だ。

最近、高齢者の車の事故や高齢者世帯の火事、虐待による殺人、他人を巻き込む自殺のニュースがなんと多いことか・・・。

団塊の世代の人々が75歳を超えてくると、認知機能が衰えてくる高齢者が今以上に増えると予想される。

高齢者の一人暮らし。そして高齢者だけの世帯は危険な環境にあると、考えるべきだと思う。

本人だけでなく、他人を巻き込む危険があるということを、本人そして家族が認識し、早めにその方に合った施設を探すべきだろう。

 

 

 

若い人と同居している高齢者はどうだろうか?

 

結論から言うと、認知症の疑いがなければ、いつまでも住み慣れた家で、家族仲良く幸せに暮らしてほしい、財政面からも国はそのことを望んでいる。

ただし、いくらお元気な方でも平均寿命を超えてくると、認知機能が衰えてくるケースが多いので、もし認知症の症状が見えたら、早めに施設を検討することを勧めたい。

2022.02.07

カテゴリー:介護全般