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施設によってかかる費用が大きく違うのはなぜ?
そもそも、施設によって費用が違うことに疑問を抱く方もいると思います。
実は、以下の3つで費用の違いが生まれています。
1. スタッフの人数、特に介護や医療の専門家の人数、夜間スタッフの人数の違い
2. 土地の値段により家賃相当の費用が変わる
3. 食事にかける費用
予算内で良い施設を見つけるには?
体の自由が利かなくなればなるほど、頼りたくなるのはスタッフの思いやり。
在籍スタッフ人数が少なくても、高齢者への思いやりがいっぱいの施設があります。
逆にスタッフの人数が多くても、なんとなく居心地の悪い施設もあります。
施設を立ち上げ運営した経験から、まず観察するべきは、施設長の人柄や人望の厚さだと思います。
施設を決めて入居するまでには、何度もやりとりがあります。
その際、施設長と話をさせてもらい、家族や本人の不安に対してどのような対応をしてくれるか見ましょう。
話がうまくかみ合わない
質問したことに納得する答えが返ってこない
施設長が会ってくれない
など、不安を感じた場合は、地域包括支援センターで評判を確かめるなど、自分たちだけで決めない方がよいと思います。
施設長が信頼できる人でリーダーシップが発揮されていれば、スタッフ間の連携がうまく回り、少人数でも入居者が住みやすい環境を作ってくれます。
高齢者が集団で生活するわけですから、必ずいろんな問題が発生します。
そのとき、よりよい方法で解決してくれるかどうかは、施設長の判断や普段の指導によります。その施設長への信頼が、働くスタッフの安心感へつながります。
新しい施設と歴史ある施設、どちらがよい?
施設の新しさを取るか、歴史がある方を取るか?についても、どちらにも一長一短があります。
高齢者が集団で生活する特殊な環境ならではの特徴をよく考えて、施設ごとに観察しましょう。
●オープンして数年の新しい施設の特徴
・設備は最新のものが導入されていると思われる。
・若いスタッフや、経験の少ないスタッフの比率が高いかもしれない。
・大手企業による経営が安定した施設が多い。
・入居して何年もたったとき、健康状態も変化したとき、どのような対応をしてくれるのか見ることはできない。
●オープンして10年以上の施設の特徴
・設備は古いものと、入れ替えられた新しいものとが混在している。
・その施設に慣れたスタッフが多い。
・個人経営、非営利法人、大手企業、様々な運営形態が見られる。
・その施設の評判は得やすい。
・入居して長く暮らしている高齢者が多く、入居した時点とは健康状態が変化したときどのような対応をしてくれるのか、知ることができる。
ぜひ、施設選びの参考にしてみてください。
2022.01.23